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世界で注目されている自然療法Naturopathyとは?インドの医師が教える自然療法【インドヨガ修行体験記#13】

インドヨガ修行体験記元Yoga&Fitness編集部員がインドで本格的にヨガ・アーユルヴェーダを学ぶため1カ月間の「ヨガ修行」を開始。ヨガ初心者、英語もうまく話せない、海外一人旅もしたことないような私ですが、「インド」で学んだことを何話かに分けて伝えていきます。

インドのヨガ修行で出会った医師のシルパ先生から「日本でNaturopathy(自然療法)について発信させてほしい」とメッセージをもらった。SDM大学にて自然療法とヨガサイエンスを研究したシルパ先生は「身体に障害のある方々のために、ヨガや自然療法がより身近になるようサポートしていきたい」と話している。「生理トラブルはどうやって治す?」の記事に続いて今回からは、シルパ先生によるコラムをスタートします!

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■Naturopathy(自然療法)とは?
病気の予防と自己治癒作用に焦点を当てて、伝統的な方法と現代医学を組み合わせた薬を使わない治療で、主に自然への回帰を重要視しています。つまり、食べる、飲む、呼吸、動く、休む、考えることなどを自然にバランスよく行うことで健康を維持することを意味します。これは、体内の不要な物質を取り除くのを助けて、病気の治療に役立ちます。

インドでは、自然療法はヨガ療法やヨガの教えなどと一体化され、一緒に実践されています。その他の治療法には、ハイドロセラピー(水療法)、マッドセラピー(泥療法)、鍼治療と指圧、手技療法、断食療法、食事療法、色彩療法、磁気療法、太陽光療法などがあります。

■アーユルヴェーダと自然療法の違いは?
多くの人は、自然療法はアーユルヴェーダと同じであると信じています。これは、どちらも病気を全体として治療し、心身と魂を統合することで健康に総合的なアプローチをとっているためです。しかし、アーユルヴェーダはトリドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)のバランスに基づいた個人の性質に十分配慮して処方され、さまざまな種類のハーブや金属、ミネラルを使用して治療します。これらは微妙な量で測定され、病気を治療する能力に基づいて使用されます。

一方、自然療法は五大元素(土、風、火、水、空)に基づいており、薬を使わない身体を傷つけない治療で、活力、毒素症、健康的な生活の原則の理論に基づいています。自然療法には合計10の基本原則があり、その中で最も重要なのは自己治癒です。薬物の使用を最小限に抑え、栄養、ハーブ、断食、鍼治療、水治療法などを取り入れ、身体が自ら治癒する環境を整えます。

教えてくれたのは...... シルパ先生。SDM(Sri dharmasthala manjunatheshwara)大学にてNaturopathy(自然療法)とYogic sciences(ヨガの科学)を研究しBNYSの学士号を取得。

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松本実奈美(まつもと・みなみ) 元Yoga&Fitness編集部。退職後、ヨガ修行と一人旅を兼ねて約2カ月間インド生活を送る。WORLD PEACE YOGA SCHOOLの『200 Hour Yoga Teacher Training』講座修了

取材・写真:松本実奈美

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