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「立派な脚」が目を引く30歳がコンテスト2位 意外なことに中高は帰宅部

長谷川裕子さんボディメイク競技の中でも海外で大人気のカテゴリー、ウーマンズウェルネスが今年からマッスルゲートに新設された。「特に脚やお尻に筋量が必要で、上半身と下半身のアンバランスさが評価されるという面白いカテゴリー(※)」だ。マッスルゲート京都大会では、一目見てウェルネス選手だ、と分かる立派な脚の選手が登場した。

(※)マッスルゲート公式ページのカテゴリー説明より引用

【写真】長谷川裕子さんの付け根から太い立派な脚

長谷川裕子(はせがわ・ゆうこ/30)さんは元々スポーツ経験がなく、中学高校の時は帰宅部。小学校高学年くらいから急に太くなってしまった脚が長年コンプレックスだったという。

「遺伝や忙しさを理由に諦めていたのですが、このままずっと脚が太いままで終わるのは嫌だ、きれいな体型になりたい、少なくとも努力だけはしたいと思って5年ほど前に筋トレを始めました」

しかし大学生のとき痩せようと思って入ったジムもすぐに幽霊会員になってしまった経験があったため、自宅でのトレーニングからスタートした。

「宅トレをすると、脚は太かったものの、前よりは多少引き締まり、食べても太りにくい身体になってきました。もっと身体を引き締めるには正しい知識と正しいフォームでのトレーニングが欠かせないと思い、去年の春ごろジムに入り、去年の夏ごろにゴールドジムに移りました」

ジムに入会し、仕事もトレーニングもバリバリこなすビキニフィットネスの安井友梨選手を知って憧れ、競技に興味を持ったという長谷川さん。

「去年の暮れごろにマッスルゲートでウェルネスが追加されることを知ったとき、『太い脚が評価されるのは、楽しそう!』と感じました」

それは脚についてのコンプレックスから脱却した瞬間だった。

「脚を細くしたいと長年思っていたのですが、それは自分が本当に目指していた体型というよりもむしろ『細くてすらっとした脚が美しい』という価値観に囚われていただけなのかもしれないとそのとき気づかされました」

「減量して少しずつ体重が落ちるにつれて、脚が細くなっていくと『細くなってる!ウェルネスなのに!ヤバい!』と感じるときがあります。以前は脚の太さが嫌だったはずなのに、真逆のことを考えるようになったのが何だか面白いですし、一生ものの自分の脚を好きになれたようで嬉しいです」

「今回は出場者が3名だったので、ウェルネス初戦から銀メダルをもらえてとても嬉しかったのですが、もっと実力をつけて評価していただけるようになりたいです」という長谷川さんのこれからの目標と課題は具体的で明確だ。

「7月にも大会を控えていますので、食事内容を見直して今回よりも絞れた身体で出場できるよう努めます。また、ハムストリングやお尻などの筋量不足を感じている部位について、トレーニングボリュームを増やしていきたいです。さらに、ポージングのレッスンを受けているときに、元々の身体の歪みや硬さが原因で美しいポーズをとることができないのを感じています。ですので、7月の大会が終わったぐらいからは、身体の癖や歪みを根本から改善するための取り組みを始めたいです」

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取材:あまのともこ 撮影:上村倫代 

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