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「私なんて…」や「私なんかが…」が口癖だった50代が筋トレ開始 コンテスト出場の喜びを噛み締める

谷川由利絵さんボディコンテストというと、体重や身長によってカテゴリーが分かれていて、ゴリゴリのマッチョが出る大会だと思われがちだ。しかし、男女の年齢別でカテゴリーが分かれている初心者でも出やすい大会がある。それが(一般社団法人)ベストボディ・ジャパン協会が開催するコンテストだ。

同協会が主催する『モデルジャパン2024岡山大会』が、5月12日に岡山県倉敷市で開催された。この大会が自身の初出場だという谷川由利絵(たにがわ・ゆりえ/52)さん。谷川さんがエントリーしたクイーンクラスには、“くびれ女王”の名で有名な横田朱理選手もおり、出場人数が少ないながらもハイレベルなステージだった。

【写真】52歳・谷川由利絵さんが魅せた美しい痩身(バックポーズあり)

「結果は5位と最下位でしたが、大会出場に挑戦したことで、今までになかった自分と出会うことができました」と話す谷川さん。彼女が自身の健康に目を向けるようになったのは、人生の折り返し地点と言われる50歳へのカウントダウンが始まったタイミング。

「目先ではなく、5年後・10年後の自分の姿を考えるようになりました。いつまでも若々しく、健やかな身体でいたい。そう思っていたときに娘からジムの体験に誘われて。健康維持のためにトレーニングをするようになったんです」

トレーニングをしていくうちに、気になっていたお腹や腕、お尻のたるみも引き締まり、確実に身体が変わってくことの嬉しさを感じていた。パーソナルトレーナーからは「大会に出たらいいのに」と言われていたが、「大会出場なんて……無理に決まってる!」と、拒否していた。

そんな彼女を突き動かしたのは、昨年の『日本大会』。自分と同年代であるクイーンクラスの選手たちが、まるで蝶のようにステージを華やかに歩く。その美しさにすっかり魅了され、これまで「私なんて……」や「私なんかが……」が口癖だった谷川さんが「私、やってみる!」と自身で挑戦を決めた。

「挑戦するぞ、と言ったものの現実は大変でした(笑)。見た目は痩せているけど、隠れ肥満体質で体脂肪がなかなか落ちなくて。日常生活でヒールなんてほとんど履いたことないから、ウォーキングレッスンで何度挫折しそうになったか」と、苦笑しながら話してくれた。

心が折れそうになりながらも、継続した努力は決して裏切らない。目標の「体脂肪率20%以下」は最終的に17.5%にまで減少。数値は目安でしかないと分かっていても、達成感や嬉しさが込み上げてきたという。そして何より驚いたのは、もう一度ステージに立ってみたい! という気持ちが芽生えたこと。
※体脂肪率は市販の体組成計によるものです。

「大会は1回きり、と思っていたんですけどね。振り返ってみたらすごく楽しかったなって。スポットライトを浴びること、自分の身体をきれいに見せること。ベストボディの魔法にかかっちゃったみたいです(笑)」

童心に戻ったような、朗らかな声で話す谷川さん。きっと今後も、さらなる成長を見せてくれるだろう。

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取材:小笠拡子 撮影:山口夏織

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