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学校の先生がコンテストの40代部門グランプリ「夢を追いかけるチャンスを増やしたい」

アメリカ・ウェストヴァージニア州に本部を置き40年の歴史を持つ世界規模のコンテストブランド「ミセス・インターナショナル&ミズ・ファビュラス」。4月30日(火)に東京・大井町にて開催され、大学講師を務める大島幸さん・44)が、40代・ヴィーナスクラスでグランプリを獲得した。

【写真】大島幸さんの優雅なドレス姿

「今までコンテストに自分がまさか出るとは思っていなくて、もっとキラキラした人たちが出るものだと思っていたんです。ただ、このコンテストは外見の美しさといった“美醜”を競うようなものではなくて、『社会貢献』をものすごく重視していると聞きました。私は日ごろ、学生への教育活動以外にも先生たちへの講演・発表活動も行っています。学力が及ばない子がやる気を持つためにどうするべきかを先生たちに向けて講演をしたり、学生の意識を上げる教育活動もしています。一人の人間として、女性として、社会人として、自分自身を一度見つめ直して、誰かに貢献したいと思いました」

お堅いイメージのある“学校の先生”。柔軟に物事を対応していく力は25歳から約20年続けているヨガによって身に付いたようだ。キャリアチェンジをして勤務地が変わってもヨガスタジオを見つけて通うことで、柔軟性の向上と気分転換ができている。

「『学校の先生』に対して周囲を見てもやはりお堅いイメージがあるので、初めは出てもいいのかなと周りの目を気にしました。学校に出場の許可をいただいたからにはと思い、目標を2つ課しました。1つは自分の授業で確実に成果を上げて、学生が満足する授業をすること。2つ目はより多くの先生たちに講演・発表をすること。この2つのプラットホームを充実させて、自信を持って私の活動を伝えることです」

授業の満足度は、大学の年度末に大学全体で行われる無記名の授業評価アンケートで大島さんの授業評価はオール5点。全項目最高点だったのはかなり珍しいことで、これが「大会に出てもいい」という後押しになった。また、講演・発表活動は年に3回だったのを、ファイナリストに選ばれて(2023年8月)から月3回に増やした。もともと大学卒業後は高校英語教諭として勤務していた大島さんは英語を生かしたスピーチで、ベスト・プラットフォーム・スピーチ賞にも選ばれた。

「講演や発表で先生たちに伝えていることは、『どんなに学力が低くても、どんなにやる気がない子でも絶対に変わるよ』ということです。その子たちに対して『どうせできないだろう』と思ってしまえば終わり。でも信じていれば本当に奇跡のように突然変わるんです。今まで勉強が苦手だった子たちが変わり『幸先生にもっと早く会いたかった』ってメッセージを書いてくれた子たちもいました。理解が一つできると、勉強が楽しくなって、予習をしてみたり良いサイクルに乗れるようになるんです。そのための楽しくなるような仕掛けをこちら(先生)が作ってあげる。こんなことまでするのか、っていう先生もいらっしゃるんですが、本当にそこが大切だという話をしています。可能性ある未来の子どもたちに夢を追いかけるチャンスを増やしたいです」

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取材:松本実奈美 撮影:中島康介

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