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中年体型から筋トレで見事なVシェイプをつくりあげた54歳・外資製薬会社部長 初のビキニ挑戦でコンテスト優勝!

池田由樹さん昨年11月にJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)主催『北区オープン』に出場、女子のカテゴリーでは最多の16名がエントリーし激戦区となったビキニフィットネス35歳以上の部で堂々優勝を果たした池田由樹(いけだ・ゆき/54)さん。

【写真】池田由樹さんの丁寧に鍛え上げられた美しい脚

「JBBFでは初のビキニ挑戦で、今回はピックアップで敗退だと思っていました。ところがまさかの展開が起こり。優勝メダルをかけていただくことなんて、そうそうないから勝手がわからない始末……」と、自身のSNSでも驚きとともに優勝の喜びを報告していた。

細かい部位まで丁寧に鍛え上げられた美しい脚や見事なVシェイプから、ベテラントレーニーかと思いきや、「コロナ禍で飲みにいく機会がなくなり、筋トレでストレス発散をしようと思った」ことがっきっかけで、トレーニング歴4年目というから驚きだ。

外資製薬会社で激務をこなすビジネスパーソン。周囲から「ぽっちゃり」「猫背」と体型をいじられても「一生懸命、会社でキャリアを追求した結果」と半ば割り切り、半ば諦めていた。それでも、本心では「姿勢の悪い中年体型ができ上がったことが悲しかったです」

そんな池田さんの身体と心を変えたのが、筋トレとの出会いだった。仕事のストレスからひととき離れられるジムワークに楽しさを感じ、続けるうちに、筋トレは自分の心と身体を磨く大切な時間になっていった。

現在は部長職を預かり、仕事はハードを極める。そこで、トレーニングにおいては“選択と集中”により効率のよい時間の使い方をするよう心掛けているそう。

「筋トレは毎回1時間を上限として、退社後にかなり集中して取り組みます。最近は加圧バンドを取り入れ、短時間で追い込みをかけるトレーニングをしています。また背中をトレーニングした日は反対側の胸を鍛えるなど、拮抗筋を意識することにもこだわっています」

大会前の減量でカーボディプリート(炭水化物の摂取を限界まで制限する)を選択した際は「集中力の欠如が激しく、道を歩いていてうっかり転倒。そして捻挫になり、その後の大会は足が痛くて結果が散々でした。なんのためのディプリートだったのか……」という失敗も。

でも、そうしたさまざまな経験を経た今は、「自分の内面の声に敏感になり、無理はしなくなったし、自分自身を愛おしく思えるようになった」と池田さんは内面の嬉しい変化を語る。

「この競技があるからこそ仕事を頑張れる」というほど大会出場への意欲は高く、また大会出場を通して、年齢に関わりなく同じ選手として気持ちを分かり合える仲間もできた。ストレス解消のための筋トレは、今や生きがいであり、新たな夢の出発点にもなっている。

「JBBF指導員の資格を取ったので、サラリーマンをしながらもフィットネス関連の仕事をしていきたいです。タイマッサージも勉強中。身体のスペシャリストになることが目標です!」

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取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:北岡一浩 写真提供:池田由樹

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